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タイトルに「桜」を入れざるを得ない悲しい理由      3026 [喜怒哀楽寂快]

二年間のほとんどを海外で生活していて、いきなり日本に帰ってくると、そうでない人より鮮明に二年前との違いを感じることができるときがある。

まぁそー言ったものはいくつもあるのだが、やはり若者の変化というのは一番それが如実に現れる。
そこで個人的にちょっと嫌だな、と思ったことがある。

歌のタイトルに桜を入れたり、歌詞で桜を連呼している歌が多すぎる。

もちろん歌というのはその時期に適したテーマを歌うことでヒットを狙うものなのだが、数年前に春だからとここまで馬鹿みたいにさくらさくら言ってたかと言うと、そういういイメージは無い。
では、なぜここまで桜を連呼するようになったのか。

冬のあの殺伐とした風景、イメージ、そしてその時をじっと待って綺麗な色の花をつける桜。おそらくそれを見て春の到来を心で感じ、えも言われぬ気持ちになるのは日本人なら当然だろう。
しかし春を感じさせるものは桜だけだろうか。卒業式だけだろうか?

んなこたぁーない。(タモさん風)

これは悲しいことですが、今の人は(特に若者)は上に挙げたような春の持つ独特の雰囲気を「桜」という言葉を使うことでしか表現できなくなっているのではないかと思う。
歌というのはその季節ごとに季語を織り交ぜることによって聞く者に情緒や場面を想像させるものなのだが、歌う側はもちろん、聞く側にもそれらの表現力の低下を感じ得ない。

そんなことを知ってか知らずか今年の桜は雨に見せ場を奪われている。


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桃momo

はじめまして☆nice!ありがとう。
海外に暮らした経験はありませんが 仕事で海外に行く事が多く
共感する点がありますね もっと五感で感じる事を伝えて歌にしてもらいたいです
せっかく 良い曲だなって思っても『桜』とついていると またなの?って残念に思えたり…今 山に近いところに旅行に来てますが季節に自分自身で触れ やっぱりいいなって感じてます 長々とごめんなさい また読ませていただきますね☆
by 桃momo (2006-04-17 15:53) 

ずみっち

◇桃MOMOさん
初めまして。こちらこそNIcEアリガトウございます。
なかなかナイスってつかないなーっなんて思いつつ今回頂いたので四ヶ月ぶりです。こんな機能いらないといいたい。(泣)
今回の記事は結構反論あるかなって思ってたんですけど、やっぱり悲しく思ってた人いたんですね。皮肉無しでほんとに歌手の人に聞きたい。「おまえも桜か」って。
by ずみっち (2006-04-17 20:01) 

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